TRAVELS TRAVEL(LER)  PATRICK ROGERCurator/Exhibition Design LINA GHOTMEH2018 6.2-7.2(Closed on Tuesdays) 10:00-19:00 21_21 DESIGN SIGHT Gallery 3

TRAVELS TRAVEL(LER)  PATRICK ROGER
21_21 DESIGN SIGHT GALLERY 3

ショコラティエにとって最高の栄誉にあたるM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を30 歳という若さで授与されたパトリック・ロジェ(Patrick ROGER)はアーティストとしての顔も持ちます。フランス国内に9店舗、ベルギーに1店舗を展開している彼のブティック『パトリック・ロジェ』は、彼の研ぎ澄まされた感性と創造性への情熱を投影したチョコレートと彫刻作品による独創的な世界を発信し続けていて、前衛芸術のギャラリーのようと評されています。一方、彫刻作品のみの展覧会もパリ市内のクリスティーズ等のギャラリーで精力的に開催してきました。

パトリック・ロジェが日本で展覧会を開催する理由

21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3は私の東京展の会場として最適の場所です。コンクリートとガラスによる建物は都心にありながら、緑に囲まれ、素晴らしい立地に恵まれています。私のアトリエと同じように、ここに作品を展示し、活き活きと輝かせ、美しく花開く日をいつも夢見ていました。ここは私の思考や作品を発表する理想的な場所。あらゆる芸術的創意が見事に調和する環境です。精神と意思に捧げられた神聖な祝祭の場。東京は、旅人が彫刻作品と共に続ける永遠の旅の中で避けては通れない地です。

パトリック・ロジェからのメッセージ

どこまでがチョコレートでどこからが彫刻なのか。この疑問の答えは作品の中に見つかるでしょうか。フォルムやひらめきにこだわらず粘土や石膏と格闘するロダンやブールデルやジャコメッティならこの単純なテーマにどのような答えを用意したでしょう。私はチョコレートで実体を作り、それに命を吹き込む本物の彫刻家です。アトリエで、きわめて短時間で仕上げた、味覚を備えた造形芸術家です。空想しながら鑑賞する作品を通して、私は目撃者となる皆さんの人間性に問いかけます。おそらく私にとって彫刻は、挑発し、告発し、ときには糾弾するための手段なのです。展示する作品は、私たちの行動や矛盾に疑問を投げかけます。決して最後の審判でも作用反作用の問題提起でもありません。私の考えでは美しさはときに地球を破壊し、共に生きる人類を滅亡させる野蛮さや残忍性や単なる弱さのすぐ隣りにあると思うのです。

タイトル "TRAVELS TRAVEL(LER)"の意味

「空想しながら鑑賞する」という意味を込めています。展示は、彫刻芸術のあらゆる可能性を追求し、フォルムと素材にこだわって、チョコレートを直に削った作品「北の国」から始まります。ブロンズやアルミニウムの他に、大理石やコンクリート、さらに瑪瑙やダイヤモンドの原石までをも素材にしています。作品のリズムや大きさは多種多様。空中に浮遊するものもあります。大きさの均衡を考えて、巨大な「三人の法王」、「旅する男」、「マンタ」と小さな作品「ロブスター」を対面させます。幾つかの作品には併せてスケッチを展示し、皆さんの鑑賞を助けます。そして、すべてのアイデアを構想し、スケッチを描いたのは、パトリック・ロジェだと鑑賞者に思い起こさせます。この展覧会では、鑑賞することはある種の旅です。深遠な30 点余の彫刻作品の世界を巡る旅により、鑑賞者は空想を膨らませ、作品の真の姿をとらえることができるしょう。私は鑑賞者ひとりひとりにそれぞれの空想の旅を提供します。大きさの均衡を考えて、巨大な「三人の法王」、「旅する男」、「マンタ」と小さな作品「ロブスター」を対面させます。幾つかの作品には併せてスケッチを展示し、皆さんの鑑賞を助けます。そして、すべてのアイデアを構想し、スケッチを描いたのは、パトリック・ロジェだと鑑賞者に思い起こさせます。この展覧会では、鑑賞することはある種の旅です。深遠な30 点余の彫刻作品の世界を巡る旅により、鑑賞者は空想を膨らませ、作品の真の姿をとらえることができるしょう。私は鑑賞者ひとりひとりにそれぞれの空想の旅を提供します。

リナ・ゴットメの展示デザイン

パトリック・ロジェにとって日本で初めての展覧会となる本展は、彫刻作品の世界と鑑賞者をつなぎ、対話を促す展示デザインも見どころのひとつです。展示デザインを担当する建築家リナ・ゴットメは昨年、東京国立博物館 表慶館で開催された『フランス人間国宝展』での空間演出でも注目されました。国境や分野を越えて活躍するリナは、人間的な魅力と感性豊かな最先端の空間デザインによって国際的評価を高めています。パリの設計事務所DGTの仲間と共同で設計し、2016 年に竣工したエストニア文化の中心地エストニア国立博物館はAFEX 2016 のグランプリに輝き、ミース・ファン・デル・ローエ賞(EU 現代最優秀建築賞)にもノミネートされました。

TRAVELS TRAVEL(LER)
会期 2018 年6月2日(土)—7 月2日(月)
休館日 火曜日
開館時間 10:00 — 19:00
入場無料

会場 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
東京都港区赤坂9-7-6
東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
www.2121designsight.jp

お問合せ先:
ハローダイヤル TEL.03-5777-8600
www.patrickroger.com

ハッシュタグ:
#patrick_roger_off
#パトリックロジェオフィシャル

TRAVELS TRAVEL(LER)
Lina Ghotmeh リナ・ゴットメ

© Hannah Assouline.

Lina Ghotmeh
リナ・ゴットメ
「21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で開催するパトリック・ロジェの展覧会のキュレーションおよび&展示デザインを担当することは大きな喜びです。本展は素晴らしいショコラティエによる彫刻作品の世界を訪ねるという旅に見立てた貴重な作品群の展示です。エネルギッシュな作品群の裏側にある時間と出会い、それを理解し、体感する旅への招待です。チョコレートからブロンズまで、手彫りから鋳造まで、味覚から視覚まで、このユニークな制作過程の面白さが心と感覚に訴えかけるでしょう。食べられる象嵌から素材のフォルムまで、パトリック・ロジェは境界を越え、領域を横断し、人間を取り巻く世界の見方に新しい視点を発信します。21_21 DESIGN SIGHT のコンセプトへの深い洞察に基づいて、領域を横断するこれらアートのフォルムに光を当てます。個人的に大好きな都市 東京の個性的なギャラリー空間と、フランスの職人・アーティスト パトリック・ロジェの不思議なフォルムとのユニークな対話です」
プロフィール
パリに拠点を置き、グローバルに活動するクリエイティブ事務所 Lina Ghotmeh - Architecture の創設者。数々の受賞歴をもつ空間デザイナー。ヨーロッパ最大の現代アートの美術館 パレ・ド・トーキョー(パリ市立近代美術館)が建物と館内レストラン「レ・グラン・ヴェール」を改装したとき、リナはすべての家具を新たに設計し、完璧なアーティスティック空間を創りあげ、「ベストレストランデザイン2017」を受賞しました。東京国立博物館 表慶館で開催された『フランス人間国宝展』(2017 年)は「東京のベスト展覧会」に選出され、「これからの10 年間で先見性あふれる仕事をする建築家10 人」のひとりとして、国際的に広く報道され高い評価も受けました。人間中心主義にあふれた、場所の記憶を受け継ぎつつ、新しい意味や価値を付与する建築空間の演出によって「未来志向の考古学者」と評されています。最近の活動には、パリのリノベーションコンペで優勝した木造14 階建てビル「レアリマンテ・マセナ」の他、ベイルートの居住用ビル「ストーン・ガーデン」があります。フランス文化省のNAJAP 2007-8’建築賞や、フランス建築アカデミーの「ドゥジャン賞2016」も受賞しています。
www.linaghotmeh.com
Sculpture
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